ルネスタの副作用、依存・耐性、離脱症状、断薬方法、併用禁忌薬、OD(大量摂取)、服用が禁止されている方などを解説します。

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更新日 2018-07-02

ルネスタの副作用・依存

ルネスタの副作用

ルネスタは副作用が少なく安全性の高い睡眠薬(睡眠導入剤)です。ただしすべての方に全くないというわけではありません。副作用、依存性・耐性、離脱症状、断薬方法、併用禁忌薬、OD(大量摂取)、服用が禁止されている方についてご紹介します。ルネスタを利用する前に必ず確認しておきましょう。

ルネスタの副作用

ルネスタは副作用が少ない事でも有名な薬です。アモバンの特徴とも言われていた苦みもほとんどありません。非ベンゾジアゼピン系ですので安全性も高く、正しく服用すればほぼ問題はないでしょう。

副作用としては、眠気、だるさ、倦怠感、備忘、ふらつきなどがあります。ですがこれは、通常の薬であれば副作用となってしまいますが、睡眠薬として考えれば当然の事ながら効果にあたります。ルネスタは即効性があるため、眠る直前に飲むようにしましょう。もしも効き目が強いと感じるようでしたら、量を減らすようにしてみましょう。

※リンク先はルネスタのジェネリックです。

ルネスタの苦み

睡眠薬と言うと苦みが気になるという方もいらっしゃいます。特にアモバンは苦みが特徴とも言えました。苦みは副作用と言われています。ルネスタはアモバンの苦みを改良して作られた薬とも言われています。ですので多くの方はほとんど苦みは感じないようです。

どうしても苦みを感じる方への服用方法としてオススメなのが、まずは水を口いっぱいにふくんで、なるべく錠剤が舌や口内に触れないように飲みこんでしまうというものです。錠剤が舌などに触れなければ味を感じる事はありません。苦みが気になる方は、そのような飲み方をしましょう。

ルネスタの副作用で太る?

ルネスタの副作用で太る、という方もいらっしゃるようです。ダイエットをしている方には気になる点です。ですが、ルネスタには太る作用のある成分は含まれていません。ですのでルネスタを服用する事によって太るという事は考えにくいでしょう。

ルネスタを服用した事によって太ったと感じる場合、ルネスタの成分のためではなく、精神的な原因が考えられます。まずひとつは、精神的にストレスや悩みなどを抱えているケースです。この場合、過食などに走ってしまう場合があり、摂食障害となってしまっている事がありえます。逆に、ルネスタなどを服用した事によって不安障害などが緩和され精神的に落ち着いてきたために症状が強かった頃よりも食欲が増してきたというケースもあります。この場合はルネスタの効果がしっかりあらわれているということなので良い事ですが、食欲に関しては注意が必要とも言えます。

それ以外に考えられるケースは、睡眠薬は新陳代謝が低下する場合があります。その事によってエネルギーの消費効率が落ちてしまい、結果的に体重が増えてしまうという場合もあります。ただしこれは全ての人が当てはまるわけではなく個人差があり、服用しても新陳代謝は特に変化していないという方も多くいらっしゃるようです。

以上のように、ルネスタ自体に太るという副作用はありません。ただし症状の変化によって食欲が増加する事は考えられますので、その辺はうまくコントロールしましょう。太るから、とルネスタの服用を中止してしまうことは、症状が悪化する可能性も考えられますのでおすすめできません。

ルネスタの副作用によるいびき

睡眠薬の副作用として、いびきが起こる場合があります。睡眠薬には筋肉をほぐす作用があります。いびいの原因のひとつに、筋肉がゆるんでしまって舌が落ち込み、気道をふさぐことが考えられます。デパスなどのベンゾジアゼピン系の睡眠薬は筋肉をゆるめる働きが強いため、いびきの副作用が起こってしまうケースがありました。

ですがルネスタやアモバンなどの非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬はベンゾジアゼピン系の睡眠薬ほど強い筋弛緩作用はありません。ですのでいびきという副作用が出ることはそれほど多くないと言われています。いびきが気になる方はルネスタなどの非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬がおすすめです。

また、「自分はいびきはかかないけど彼氏、旦那がいびきがうるさくて眠れない」とお悩みの女性は多いと言われています。いびきが原因でケンカや別れになってしまうのは辛いものです。いびきとはデリケートな問題で故意ではないため、付き合い始めのカップルでは言いにくかったり、逆にご結婚して長いご夫婦は毎日のように文句を言ってしまって旦那さんが嫌気がさしてしまっている、というケースもあります。

実は、このようなお悩みもルネスタなどの睡眠薬で解決する事ができます。いびきを改善してもらうのが難しい場合、ご自分がいびきが気にならないほど熟睡できるようになれば問題ありません。普通に眠るのではいびきが気になって目が覚めてしまいますが、ルネスタなどを服用すれば深い眠りを得る事ができます。ですので、いびきがうるさくても朝まで熟睡する事ができるのです。ルネスタを利用すれば、ケンカしたり言い出せずにストレスをためる必要もなくなります。円満に解決するには、是非ルネスタを利用してみましょう。

一過性前向性健忘症

滅多に起こる副作用ではありませんが、一過性前向性健忘症という副作用が起こる場合があります。「前向性健忘」とは、睡眠薬を服用した後から睡眠に入るまで、もしくは中途覚醒した後の記憶がなくなってしまう事です。

これは、記憶を司る海馬が関係します。睡眠薬はこの海馬を鎮静させる事で眠りにつける作用がありますが、睡眠薬を服用すると海馬が担っている記憶の働きも一時的にストップしてしまいます。そのため、記憶がなくなってしまうということがごく稀に起こります。もちろん一時的な副作用ですので、これが「物忘れ」「ボケ」「認知症」などにつながるわけではありません。

一過性前向性健忘症を起こさないために、ルネスタを服用したらすぐに眠りにつく、お酒と併用しない、用量を守る、などが大切です。正しく服用すれば滅多に起こりませんが、もしも一過性前向性健忘症が頻繁にある場合は医師に相談しましょう。

参考サイト:ルネスタについて(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)

ルネスタの依存・耐性

睡眠薬を服用する上で、副作用以外に気になる点と言えば依存と耐性の形成でしょう。依存は薬に頼らなくては生活ができなくなってしまう事であり、耐性は長期間薬を利用する事によって薬の効果が薄くなってきたり、効かなくなってしまう事です。これは、薬が体に慣れてしまう事によって起こります。

どちらもアルコール、タバコ、ギャンブルなどと似ていると考えればわかりやすいでしょう。ルネスタは非ベンゾジアゼピン系の薬ですので、正しく服用すれば依存も耐性も殆ど形成されないとされています。ただし、ルネスタに限らず、睡眠薬はあくまでも一時的に服用する薬です。不眠症や睡眠障害はほとんど改善されているのに「薬がないと不安だ」という状態が続いてしまい、いつまでも薬がやめられないような精神面で依存してしまうというケースもあります。そうならないために、少しずつ薬の量を減らしていくなど対応するようにしましょう。

ルネスタの離脱症状

それ以外に、睡眠薬を服用する上で気を付けたいのが離脱症状です。薬をやめようと思っても、急にやめようとすると頭痛やイライラなど、肉体的精神的、あるいは両方に異常をきたしてしまう場合があります。これはそれまでに定期的に体に入ってきていた薬の成分が急になくなってしまう事で、体が対応できなくなってしまい起こってしまいます。こちらもタバコの禁断症状と似ています。

長期間服用するほど、また薬の量が多いほど離脱症状は起きやすいとされています。ルネスタは依存や耐性と同様、離脱症状もほとんど起こらないとされていますが、日常的に服用していた場合は急にやめるのではなく、量を少しずつ減らす、服用する間隔を少しずつ長くしていくなどの対応をしましょう。

ルネスタの断薬方法

ルネスタは離脱症状が起こりにくい睡眠薬です。ですが、長期間服用していたり、服用している用量が多かった場合、全くのセロではありません。急にやめては離脱症状が起こってしまい、服用をやめられない状態になってしまいます。服用をやめるには、少しずつ段階を踏む必要があります。

まず、第一の方法として、服用する量を減らしていきます。この時、急に減らしては離脱症状が起こる可能性がありますのであくまでも少しずつです。量を減らした事により離脱症状が起きた場合の対応方法はふたつになります。まずは用量を元に戻すという方法です。量を戻せば当然ながら離脱症状は起きませんので、ひとまず安心です。落ち着いてきたら、減らす量をもう少し少なくして調整します。もうひとつの方法は、離脱症状を我慢するという事です。強引な方法に思えるかもしれませんが、離脱症状は1週間程度で体が慣れると言われています。それを超えれば体が薬の量が減った事にも慣れてくるとされています。もしも我慢できる程度の症状であれば我慢するのもひとつの方法です。ですがもちろん離脱症状が辛い場合には危険ですので量を一度戻しましょう。

量を減らす事に成功したら、次は服用する間隔を少しずつあけています。毎日だったものを2日に1度にする、3日に1度にする、1週間に1度にする、というように、この場合も少しずつ間隔をあけていきます。こうする事によって体も薬がない状態に少しずつ慣れていきます。

以上のように、離脱症状があらわれた場合は少しずつ量と服用間隔をあけていく事が大切になります。ただし、離脱症状がひどい場合には医師に相談した方が良い場合もあります。もしもあまりにも辛い場合は、医師と相談しながらルネスタを断薬するようにして下さい。

ルネスタの併用禁忌薬

ルネスタの併用禁忌薬

ルネスタには併用禁忌薬はありません。ただし、服用に注意が必要な薬がありますので服用している薬がある方は気をつけましょう。薬は併用して服用する事が禁止されている薬があります。これを「併用禁忌薬」と呼びます。併用禁忌薬と服用してしまうと重篤な健康被害があったり、最悪の場合死に至るようなケースもあります。

ルネスタとデパス・マイスリーなどの併用

まず、最も注意すべきはマイスリー、デパスなどの中枢神経阻害薬です。ルネスタも中枢神経阻害薬ですので一緒に服用してしまうと効果が強くなりすぎてしまう危険があります。ただし症状がひどい不眠症の方などには2種類以上処方される場合があります。その場合は医師の指示に従って下さい。医師の指示なく併用するのは避けるようにしましょう。花粉症の薬の抗ヒスタミン薬品も中枢神経阻害薬に含まれます。一緒に飲むのはできれば避けましょう。

ルネスタとCYP3A4阻害薬の併用

アゾール系抗菌薬、マクロライド系抗生物質、シメチジンなどのCYP3A4阻害薬も注意が必要です。ルネスタの作用を強め、依存や耐性が形成されてしまう事があります。注意点は塗り薬など様々な外用薬にも含まれているという点です。塗り薬は一般的に内服薬よりは副作用は弱いのですが、ルネスタを服用している間は注意しましょう。

ルネスタとCYP3A4誘導薬の併用

結核に使用されるリファンピシンなどのCYP3A4誘導薬も注意が必要です。CYP3A4阻害薬とは逆にルネスタがすぐに排出されてしまって効果が得られない場合があります。また、麻酔に使われる医薬品も注意しましょう。呼吸抑制が起きてしまう危険があります。日常生活で麻酔をする事はなかなかないかもしれませんが、手術などで麻酔が必要な場合はルネスタを服用している事を伝えましょう。

ルネスタと市販薬の併用

風邪薬や痛み止めなどの市販薬はほぼ問題がないとされています。ただし入眠作用があるものがありますので、効果が強くですぎてしまう場合があります。どうしても一緒に服用する場合は眠る直前に服用するようにしましょう。痛み止めなどもほぼ問題はないとされていますが、NSAIDsはルネスタ同様、消化器系の副作用が起こる事があるので、副作用が強まってしまう場合があります。副作用が強い場合は胃腸薬などを服用しましょう。

参考サイト:ルネスタについて(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)

ルネスタの服用が禁止されている方

ルネスタの服用が禁止されている方

ルネスタを服用できない方もいらっしゃるので注意が必要です。まず、ルネスタの成分にアレルギーなどをお持ちの方です。過敏症を起こした事がある方は服用できません。

重症筋無力症の方は、ルネスタを服用すると筋弛緩作用が増してしまいます。悪化してしまう危険があるので禁止されています。急性狭隅角緑内障の方も服用できません。ルネスタを服用すると眼圧が上昇してしまう事があります。失明などの危険もあるため、絶対にやめましょう。

肺に疾患がある方も服用は禁止されています。肺気腫、肺性心、気管支喘息及び脳血管障害の急性期の方は服用ができません。ルネスタを服用する事によって炭酸ガスナコーシスを起こしてしまう可能性があります。

上記の方はルネスタを服用できませんので気をつけましょう。また、上記以外でも何らかの持病があって不安という方は、一度医師に相談する事をおすすめします。

ルネスタの高齢者の服用

ルネスタはふらつきなどの副作用が少ないため、比較的高齢者にも処方される睡眠薬です。ただし、このような副作用が全く起こらないわけではありません。若い方よりも高齢者の方は特に気をつける必要があります。高齢者の方の服用は2mgまでとされています。初めて服用する場合は1mgから服用するようにしましょう。高齢者の3mgの服用は禁止されています。認知症のリスクがあがる懸念もありますので、慎重に服用して下さい。

ルネスタの妊婦・授乳中の服用

ルネスタだけでなく、睡眠薬は妊娠中には服用しない方がいいとされています。奇形で生まれてくる危険があるためです。ですが妊婦さんの不眠症がひどく、流産する危険があると医師が判断した場合、安全性の高いルネスタが処方される事があります。その場合は医師の指示に従いましょう。ただし、どんなに症状が重くても、妊娠後期に服用するのは絶対にやめましょう。赤ちゃんがルネスタの離脱症状になってしまう危険があります。

授乳中はどうかというと、ルネスタの効果により、赤ちゃんが授乳中に眠ってしまう事があります。ですので効果がある時間は授乳はしないようにしましょう。服用する場合は、薬の効果が切れている時間に搾乳しておくのもひとつの方法です。

ルネスタの小児の服用

ルネスタは小児(15歳未満)の子供は禁止されています。高校生は禁止はされていませんが、できるだけ控えた方がいいでしょう。最近は子供でも不眠症を発症しているケースが多いのですが、15歳未満の場合は服用させないようにして下さい。

ルネスタのOD(大量摂取)

ODとはオーバードース(overdose)の事です。大量に摂取してしまった事により、体に何らかの悪影響が出てしまう事です。同じ薬を長期間飲み続けた事により、耐性が形成されてしまい、薬が効かなくなってしまった服用量が増えていってしまう状態です。ルネスタは安全性が非常に高い睡眠薬ですが、危険はゼロというわけではありません。

まず、ルネスタの致死量です。「LD50」という基準があり、これは一定の量を摂取すると50%の確率で死亡する数値です。ルネスタの場合、人間が大量摂取した事によって死亡したという例はほとんどありませんが、動物実験によると、ネズミ100錠、ウサギ1000~5000錠、ラット300錠という実験データがあります。

人間に置き換えると、LD50は理論上は5000錠となります。1度にこれだけの量を飲むのはまず不可能と言えます。ですので大量摂取しても、死に至る危険は極めて少ないと言えます。ただし、これはあくまでも理論上の数値です。体質、健康状態、病気などによって、50錠や100錠でも死亡する危険がゼロではありません。

ルネスタは一般的に、30錠まで程度でしたら死亡するような事はないと言われています。ですが大量摂取は危険な事に変わりはありません。死亡以外にも大脳に影響が出て、意識を失ってしまうなどの危険もあります。それ以外にも後遺症が出てしまったり、頭痛、吐き気など辛い症状が出る場合があります。

そのような状況になると、依存となってしまい、薬の服用をやめようと思っても簡単にはやめられない状態になってしまいます。「効かないから」と安易に服用量を増やしていくと、大量摂取(OD)になってしまい依存となり、薬をやめるのが困難になってしまいます。くれぐれも大量摂取にならないように気をつけるようにして下さい。