2006年12月

第165回臨時国会が閉会

 「教育基本法改正」と「防衛庁の省昇格」という重要法案を抱えた第165回臨時国会は81日間の会期が4日間延長され、12月19日に閉会しました。衆参で審議がストップするなど国会が空転し、後半はきつい審議日程になりました。私も、12月4日に決算委員会でのテレビ中継に加え、翌5日と12日に厚生労働委員会での質問がつづき、準備に追われました。
 また、今国会からは、ほぼ毎日朝9時から開催される参議院の国会対策委員会や、週1回の党本部での正副幹事長会議への出席などが加わり、忙しい日々が続きました。特に、国対の副委員長として「教育基本法特別委員会」の採決では、中曽根委員長の審議打ち切り、与党の強行採決を阻止する責任者として緊張する場面の陣頭指揮にあたりました。この臨時国会は心身ともに疲れましたが、今後の活動につながる貴重な体験を積むことができました。

12月12日 厚生労働委員会で難病対策を質問

 進行性化骨筋炎(FOP)という病気をご存知でしょうか。発症数は200万人に1人といわれ、筋肉が骨に変化するという難病で、現在は治療法も確立していません。そのFOP(進行性化骨筋炎)と闘っている患者さんと家族の皆さんが「難病指定」を求めて署名活動を行っており、その支援をUIゼンセン同盟が組織を挙げて行うという話が飛び込んできました。そこで急遽、FOPを難病指定することを求める質問を行いました。
 先日の決算委員会においても「歳出を削減し、増収分もすべて借金の返済に回すべきだが、病気や介護など命にかかわる問題は別だ」と主張しました。そのことを踏まえ、この3年間、新規の難病指定が行われていない点と予算の獲得を強く求めました。結果として、柳澤大臣から「18年度内で難病指定を検討することと予算の獲得に向け全力で頑張る」という前向きな答弁を引き出すことができました。

「労働ビッグバン」には絶対反対

 「雇用」の問題では、経済財政諮問会議には労働側の委員がいない中で、「労働ビッグバン」といわれる、さらなる労働分野の規制緩和の議論が、経営側中心で一方的な進んでいます。極端に言えば、「必要なときに採用し、必要がなくなったら解雇し、人を機械の部品のように使い捨てにする。その上、残業を付けずに働かせたい」これは経営者の横暴であり、行き過ぎです。
 日本の財産は「真面目に働く勤労国民」です。そして企業別労働組合の労使が生産性向上に取り組み、長期雇用を大切にし、入社から退職までの処遇を考えてきたことだと考えます。それが目先の利益にとらわれて、経費削減の名の下に非正規社員を増やし、人材育成をおろそかにしている。「組織のために人があるのではなく、人のために組織はある」と私は考えます。
 1日は24時間しかない。仕事に8時間、睡眠に8時間、そして自己啓発や趣味そして家族と過ごすなど個人の時間が8時間。ですから労働時間は労働基準法で「1日8時間、1週40時間」と決められているのです。それが、長時間勤務が常態化し、しかも賃金不払い残業(サービス残業)が横行し、過労死まで起きている。ワーク・ライフバランスが必要で、今以上の労働分野の規制緩和は、実態を無視した経営側の論理であり、絶対反対です。

12月4日(月)緊張の中、決算委員会での質問無事終了!

 総理以下全大臣出席のもと、NHKで中継される「参議院決算委員会」での質問を緊張の中で無事終えることができました。私の質問の中継中から、たくさんの激励を電話やメールそしてファックスが事務所に殺到し、秘書の皆さんも対応に大忙しだったそうです。急なことでお知らせが遅れた上に、月曜日の午後という忙しい時間帯にもかかわらず、本当にありがとうございました。
 仕事中、クルマのラジオで聞いたという方から電話があり、「質問は良かったけど、『実は』という言葉がひんぱんに出てきて気になった」と言われたそうです。議事録の速報をチェックしてみると、確かに話のつなぎに「実は」と数多く言っていました。自分では気づかないことを教えて頂き、感謝しています。皆さん、何でも結構です。これからも気づいたことは遠慮なく教えて下さい。よろしくお願いします。

できるだけ解かりやすく、財政再建の必要を訴える。

 今回の質問で最も重視したのは、「テレビを見ている国民の皆さんに、いかに分かりやすく伝えるか」ということでした。できるだけ分かりやすい表現で、家計に置き換え、グラフと表で説明すること、そして国の財政の深刻さを、財政破綻をして財政再建団体になった北海道の夕張市と比較することにしました。皆さん、国の財政は、家計で言えば自己破産、企業で言えば倒産、そして財政破綻した夕張市よりも厳しく深刻な状態です。
 それなのに税収が増えそうだと、各省庁や族議員そして地方がその増収分を狙って動き始めました。家計で言えば、生活費を切り詰めてでも借金を返さなければいけない時に、収入が少し増えたとしたら、借金の充当に回すのではないでしょうか。病気や介護そして災害など命に関わる出費以外は、すべて借金の返済に回すべきです。そして、特別会計で貯まっているお金も、できるだけ借金返済に充てるのは当然のことです。

あまりにもひどい、「税金のムダ遣い」と「不正」の実態

 大変に厳しい、そして深刻な財政状況の下で、「税金のムダ遣い」どころか「不正」さえ行われている。その典型的な例として、『静岡のタウンミーティング』を取り上げました。閣僚送迎で、歩いてたった5分の距離なのに、地元で手配できなかったからといって、ハイヤーを東京から4台も手配し、57万円も使っていた。皆さん、信じられますか。これが官僚の感覚です。金銭感覚が完全に麻痺しており、こんなムダ遣いは絶対に許せません。
 そして、直接「静岡のタウンミーティング」とは関係ない「百回記念コーナーの設置・運営費」を請求書の中に分散してもぐり混ませるという『不正』が明確になりました。請求書をチェックするどころか契約業者と結託して、請求書を『ねつ造』していた訳です。その詳しい資料の提出を決算委員会委員長名で申し入れました。これは、本当に『氷山の一角』です。これからも「税金のムダ遣い」と「不正」に対しては徹底的に追及していきます。

翌12月5日(火)には、厚生労働委員会で60分の質問に。

 決算委員会の質問を終え気の休まる間もなく、翌5日には厚生労働委員会で午前11時から60分、障害者雇用と介護労働者の問題について質問に立ちました。決算委員会と厚生労働委員会の質問内容はぜひホームページを見て頂きたいと思います。この一週間は準備に追われ、盆と正月が一緒に来たような忙しさでしたが、貴重な体験を積むことができ、大変嬉しく思っています。
 次は、12月12日にも厚生労働委員会で40分間の質問に立つ予定です。雇用と労働時間の問題を取り上げ、職場の現状とそこに働く労働者の本音をぶつけようと考えています。これからも「ムダにしません。汗と税!」を政治信条に、「おかしいことはおかしい。悪いことは悪い」とはっきり言い、チャレンジを続けたいと思います。応援、よろしくお願いします。