2006年3月

官房長官途中退席のハプニング。ちょっと焦りましたが

 3月16日、内閣委員会で大臣所信に対する質問に立ちました。内閣委員会には6人の大臣がいますので、民主党は同僚議員3人で役割分担をすることにしました。私は、安倍官房長官に格差問題を中心に日本の現状認識と今後のあり方を、そして猪口特命担当大臣に少子化と男女共同参画について質問することになりました。質問時間が50分しかなく、聞きたいことはたくさんあり、時間配分が難しい質問でした。
 その上、衆議院本会議が早まり、質問の途中で安倍官房長官が退席するというハプニングがあり、質問の一部を官房長官が戻ってから行うという大変な状況になりました。多少、焦ってしまい、落ち着きのない質疑となりましたが、言うべきことは言い、聞くべきことは聞くことができたと思っています。何事が起きても対処できるよう、この経験を今後に生かしたいと考えています。

多くの問題解決には、日本の良さを取り戻す必要が

 安倍官房長官と猪口大臣に強く訴えたのは、1月26日の『みつよしの目線』で述べた『日本の良さを取り戻すとき!』の考え方です。小泉改革がすべてダメだとは言いません。しかし、「改革にも変えて良いことと、変えてはならないこと」があります。子ども、食べ物、建物、乗り物という安全・安心の問題、高齢化による老後と介護の問題、少子化による結婚、出産、育児の問題など課題は山積しています。
 格差の問題も含めて、この多くの課題を解決するためには、強い者しか生き残れないという市場経済原理主義に基づくアメリカンスタンダードから、人に対する思いやり・助け合い、そして血縁・地縁・職場の縁という人間関係を大切にするジャパニーズスタンダードを取り戻さなければならない。市場経済至上主義から人間中心主義の社会の実現が必要だと強く訴えました。

「自殺に対する総合予防対策」の推進を確約

 経済とは、『経世済民(世の中を治めて、民を救う)』という言葉からできたと聞いています。そして国の最大の責務は「国民の命を守る」ことにあると考えます。ですから、私は自殺問題に強い関心を持ち、当選してからもあらゆる機会を通じて自殺予防対策の必要性を訴え続けてきました。自殺と自殺未遂の実態把握と原因分析から社会の歪みが明らかになると考えるからです。
 昨年、厚生労働委員会で自殺の総合予防対策に対する決議を行うことができ、ようやく内閣官房に自殺対策関係省庁連絡会議が設置されました。安倍官房長官が戻られた後、官房長官が中心となって国を挙げて自殺対策に取り組むことを強く求めました。安倍官房長官から「自殺の実態解明、理解の普及と啓発、相談体制の充実、自殺未遂者や遺族へのケアなど政府として総合的な対策を推進する」という確約を取ることができました。

「UIゼンセン同盟政策懇話会」の幹事長に就任

 3月1日(水)にUIゼンセン同盟政策懇話会の第4回総会が開催されました。この政策懇話会は『UIゼンセン同盟と友好関係にある国会議員との交流、研修、連携を通じて産業、福祉、労働政策等の実現をはかることを目的』としています。衆議院議員42名、参議院議員26名が参加し、代表には川端達夫衆議院議員が就任し、私は幹事長という大役を仰せつかりました。
 「ムダにしません。汗と税!」―真面目に働く者が報われ、正直者がバカを見ない社会の実現のために、多くの議員の仲間がいることを再確認し大変心強く感じました。総会後、UIゼンセン同盟の中央執行委員や全国支部長も加わり懇親会が行われましたが、その話題の中心は「送金指示メール」の問題でした。私も、多くの皆さんから質問を受けましたので、自分なりの考えを述べてみたいと思います。

国会での質問は真剣勝負。自分の目で見て、耳で聞いて確信を持って質問を

 今回の問題は、結果として民主党の根幹を揺るがす大問題になってしまいました。私のところにも多くの電話やメールを頂きました。民主党に対する強い不満と不安の声がほとんどです。
民主党を応援して下さっている皆様はもちろんのこと国民の皆様に、民主党の国会議員の一人として心よりお詫びを申し上げたいと思います。私も、残念で、残念で、やるせない気持ちで一杯です。
 永田議員が予算委員会でメールを取り上げた時に「このメールは本物だろうか。本当に大丈夫だろうか」と率直に思いました。周りの議員からも「本物だろうか」という疑問の声が最初から上がっていました。残念なことに、結果は心配した通りになってしまいました。
 私自身、一昨年の11月、厚生労働委員会で初質問した時に、質問したことがすべて議事録に残ることの重さを痛感しました。その時に言い間違えが2箇所あり、訂正しようとしましたが1箇所はできませんでした。一方、答弁する方も同じことです。国会での質問は真剣勝負であり、発言の責任は大変重いと考えます。現場に足を運び、自分の目で見て、耳で聞いて確信を持って質問することの大切さを改めて痛感しています。

政権交代をめざして、組織として戦う体制づくりを

 昨年の解散・総選挙の大敗を受けて前原新体制がスタートしました。私は、43歳の若さと率直に自分の思いを述べる前原代表を支持しました。民主党を変え、政権を奪取し、日本を変えようという強い思いが伝わって来たからです。しかし、すべての戦いの先頭に大将が立つ必要はないと考えます。大将が死んでしまっては、戦いは負けです。組織として勝つ戦いをしなければなりません。強いリーダーシップも必要ですが、組織として役割分担することも重要だと考えます。
 民主党は多くの政党が一緒になった歴史があり、まとめることの大変さを肌身で感じます。組織で育った私には、国会議員になって最初に感じたのは、政党としての組織論の弱さでした。国会議員は一人一人が一国一城の主であり、個人の責任において議員活動をすることが基本だと思いますが、政党という組織の一員であることを忘れてはならないと考えます。
 民主党は今回の一件を教訓として、政権交代を担える政党となるために、戦う組織としての体制づくりを土台からやり直さなければならないと考えます。

 いよいよ、参議院での予算審議を始めとして各委員会での法案審議がスタートします。参議院では、政局とは一線を画し、法案の問題点を一つ一つ正すという参議院らしい議論をしていかなければならないと考えます。その努力の積み上げこそが民主党の再生につながると考えます。内閣委員会の理事に就任し、責任も重大ですが全力で頑張ります。今後とも、ご指導とご支援のほど心よりお願い申し上げます。